米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯の移設工事に反対する吉田慈(しげる)牧師(日本基督教団林間つきみ野教会)が20日、沖縄県警に傷害と公務執行妨害の疑いで逮捕された。毎日新聞の報道によると、8月25日、沖縄平和運動センターの山城博治議長らと共に、吉田牧師が沖縄防衛局職員の右腕を強くつかみ、2週間のけがをさせた疑い。
吉田牧師は、船舶の免許を取得し、辺野古での海上抗議行動に月に1度参加していた。昨年4月には、沖縄の海上抗議を行っている際に、海上保安庁により恫喝(どうかつ)され、船を転覆させられ、救急搬送された経緯がある。
ヘリパッドの移設工事をめぐっては、今夏以降、反対派と機動隊との衝突が度々報道され、最近では、警備に当たっていた大阪の機動隊が、反対派市民に向かって、「土人」「シナ人」などと発言したことが問題視され、沖縄県知事をはじめ多方面から抗議の声が上がっている。