北海道・利尻島の利尻山(標高1721メートル)で6日夜、登山していた北海道大学医学部5年の男性2人が遭難し、斎藤高嶺(たかね)さん(28)=札幌市=が死亡した。一緒に当山していた同5年の亀野力哉さん(33)=同=は無事だという。共同通信などが伝えた。
同通信によると、2人は北海道大学の登山サークルの仲間で、6日午後7時ごろ、110番で救助を要請。北海道警のヘリが7日午前5時ごろ、利尻山の山頂付近で2人を発見し、稚内市内の病院へ搬送したが、斎藤さんの死亡が確認された。
NHKによると、6日午後7時ごろ、亀野さんとみられる男性から「一緒に登っていた仲間が低体温症で動けなくなった」と110番通報があり、共同通信によると、亀野さんは7日未明には、斎藤さんの意識がないことを携帯電話で大学に伝えていたという。
亀野さんにけがはなく、体調も問題ないというが、北海道新聞によると、検査などのために入院している。警察は斎藤さんの死因や当時の詳しい状況を調べる。