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クリスチャンの難民選手ユスラ・マルディーニさん、リオ五輪に感動の登場

2016年8月10日12時24分 翻訳者 : 山本正浩 印刷
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+クリスチャンの難民選手ユスラ・マルディーニさん、リオ五輪に感動の登場
リオ五輪から初めて結成された難民選手団の一員として、競泳女子の各競技に出場しているシリア人難民でクリスチャンのユスラ・マルディーニさん(18)(写真:国連)
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6日に行われたリオ五輪競泳女子100メートルバタフライの予選に、シリア人難民でクリスチャンのユスラ・マルディーニ選手が出場した。マルディーニさんは、難民20人が乗ったボートを引きながら、トルコからギリシャまで泳いで避難してきた18歳の少女だ。

マルディーニさんは約1年前、シリアの首都ダマスカスから妹のサラさんと避難してきた。レバノンとトルコを陸路で縦断し、6人乗りのボートに他の難民20人と乗り合わせてギリシャへ向かった。

しかし途中、ボートのモーターが止まってしまい、マルディーニ姉妹ともう1人の女性が海に飛び込み、泳いでボートを引っ張ることに。3人はボートの転覆を防ぎながら約3時間半泳いで、エーゲ海東部にあるギリシャのレスボス島に到着した。

その後一行は、ギリシャから徒歩で1600キロの旅をし、最終的には列車とバスを使ってドイツに到着した。ベルリンで亡命の認可を受けたマルディーニさんは、その地で水泳選手として才能を開花させた。6日には、10人からなる難民選手団の一員として、最初の競技に臨んだ。

結果は1分9秒21というタイムで、準決勝進出には至らなかったものの、マルディーニさんの競技は見る人々の心を魅了し、リオ五輪で最も感動的な一こまとなった。

「全てが素晴らしかったです」「私が望んでいたのは、とにかくオリンピックで競技することでした。水の中はとても気持ち良かったので、それだけでうれしいです。優秀な選手たちと競技できて興奮しています」

母親が水泳のコーチをしていたため、マルディーニさんは子どもの頃から泳いでいたという。「水泳から離れていたのは2年間だけで、今はまだ以前のレベルに戻ったところです。でも、本当に喜んでいます」

マルディーニさんは、10日(日本時間11日)には競泳女子100メートル自由形の予選にも出場する。2020年の東京五輪も既に目標にしており、メダル獲得の好機と考えている。「水の中にいるときは、いつもの自分とは違います」。昨年の体験後は海で泳ぐことが怖くなったというが、「(プールで)泳ぐときには、一切の問題を忘れることができます。私にとって、水の中は別世界なのです」と言う。

クリスチャンホームで生まれたマルディーニさんは、世界的に有名なリオのキリスト像を見学したことについて、「息も止まるほど圧巻でした」と語った。

英BBCワールド・サービスの動画では、シリアから避難した当時の決意についても話している。「もしかしら、途中で死ぬかもしれないと思いました。でも私は、母国では(生きていても)死んだようなものでした。できることが何もなかったからです」

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を翻訳・編集したものです。
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